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上高地へ行く。
ここのところ毎日雨降り、今日はいくらか日差しもありましたが、今週一杯はこんな天気が続くそうで、早々と秋の長雨のシーズンになったようで少々うんざりしています。
この雨模様の日に入る最後の晴天だった先週の金曜日に、かみさんと長男の3人で日帰りで上高地に行きました。
それまで5月の連休にやっていた展示会を夏の7月半ばから8月半ばまでという長丁場に変えてからというもの、それが終わったら今度は秋のクラフトフェアの準備などで忙しくして、どこかへ行きたい行きたいと言いながらも結局どこへ行くということもなく何年も経ってしまいました。
今年こそはと意を決して行ったという訳なのです。
上高地は新婚旅行で帝国ホテルに泊まったり、子供が小さいときには上高地の河童橋の少し上にある小梨平でキャンプをしたりして,思い出のあるところでもありますが、山の中でありながら広々とした梓川の河原が広がり、その畔の遊歩道を周囲の高山を間近に見ながら気軽に散策できることがなんといっても魅力です。
その日は朝5時30分頃に家を出発。
上高地へは車では入れないので手前の沢渡でバスに乗り換えますが、そこまでは2時間ほど。
8時過ぎに大正池でバスを降りました。
朝まだ早いので大正池はまだ静寂そのもの。
朝ご飯はクルマの中で軽く食べただけで,おなかが減って来たのでまずは腹ごしらえと湖畔でパンを食べることにしました。
食べ終わった頃にどこからか2羽の小さめの鴨がすぐ傍の水面に降り立ち、その内の1羽が歩いてこちらに寄ってきました。
猿や鳥に餌をやらないでくださいという看板が大正池の畔に立ててあったけれど、もうここまで人に慣れている鳥がいることに驚きました。
近づいて来た鴨はまだ子供のようで、何ともかわいいのでした。

やっちゃいけないことは重々承知ではありますが、あまりのかわいさについパンを1ちぎり、いや2ちぎりやってしまいました。
以前キャンプに来たのはもう10年は前になってしまいましたが、その頃はこんな馴れ馴れしい鴨などいなかったのですが。
このままそこに居るともっとやってしまいそうで、早々に立ち去り、梓川の畔の木道などの遊歩道を河童橋へ向かって歩き出しました。
すれ違う人も多くはなく静かで気持ちの良い散策でした。
河童橋に近づくにつれ人は多くなり、河童橋まで来るとさすがに人は沢山いますが、多すぎて辟易とする程でもありません。
僕らはここからさらに梓川沿いに遡り、明神を経て徳沢の少し上の河原でお昼を食べて帰ってくる予定。
河童橋の傍にあるビジターセンターを見てから、小梨平のキャンプ場でお茶やお昼に食べるカップ麺用の水を汲み、また歩き出しました。
大正池でパンを食べてからそんなに時間は経っていないのに、なぜかまたお腹が減ってきたので、お茶をするのにいい場所を探しながらの散策です。
川下から吹き上げてくる小梨平までは梓川に沿った道を歩くのですが、それを過ぎると梓川を離れて木々の中を歩きます。
上高地では用材としての木々の伐採などはしていないので、巨木と言ってもいいような太くて大きな木が沢山立っています。そしてそうした木々には青々として、ふわふわな苔が沢山付いています。

宮崎駿監督の「もののけ姫」の舞台のモデルは白神山地と屋久島の原生林だそうですが、上高地の森も「もののけ」が住んでいても不思議ではない雰囲気があふれています。
さて、小梨平からはなかなか河原の傍には出なくて、なかなかお茶にも出来ず、久しぶりに長く歩いた脚は少々痛くなっても来ました。
河原は広くて人もほとんどいないのでお湯を沸かしてのんびりお茶やお昼にしたりできますが、森の中ではそんな場所もないので河原に出られるまでは我慢です。
広くはないけれどようやく出られた河原で、すぐにお湯を沸かしてお茶にしました。
もちろんたき火は出来ないので、お湯を沸かすのはキャンプ用のホワイトガソリンのストーブです。
スウェーデン製で13センチ角ほどの小さいプリムス99というストーブです。

もう30年くらい前から使っているストーブですが未だにどこも壊れることもなく活躍しています。
30年とはいっても、最近では全く使わない年もあったりで、使った時間はさほど多くはないかもしれませんが。
お湯が沸かせるだけでお茶や食事の時の気分が随分優雅になります。
休憩しておにぎりなど(お茶のつもりが結局おにぎりを2個も食べてしまいました)でエネルギーを補給すると、朝から続いていた軽い頭痛も治まり、脚も以前よくしていた徒歩旅行の感覚を思い出したようで、その後の歩行は随分軽くなりました。
明神には明神館という宿があり、その前の広場には沢山の人が思い思いに休んでいました。
明神館の建物の角に小さな緑色の実を付けた木があり、お店の人に聞くと、それが小梨という木とのことでした。
キャンプ場のある小梨平という名前からして、小梨が沢山あるのでしょうが、今までこうして実を付けて、これが小梨だなと思う木に気が付くことはありませんでした。
明神池には寄らずそのままさらに上流の徳沢へ。
この先も道は森の中や河原の傍を通ります。
途中に古池という名の池があります。底からはこんこんと水が湧きだし、澄み切った水をたたえていていました。

徳沢でさらに水を補給して、少し上の河原へ。
気持ちよく晴れ渡った河原でお昼を食べ、寝不足気味の長男はそれほど長くもない流木の上で丸まって昼寝。
我ら夫婦は裸足になり河原を散策、長年履物を履き続けてひ弱になった脚の裏にはちょっとばかりいたかったのですが、久しぶりに小石や砂の感触を楽しみました。

梓川の上流に目をやると遠くにそれだけ禿げ山のような蝶ヶ岳が望めます。
かみさんは学生時代にワンゲル部の合宿で徳沢ロッジに泊まり、蝶ヶ岳に登ったとのことで、懐かしそうにはなしていました。
翌日からは天気が悪いという予報で、天気の変わり目で風がだんだん強くなって来、空には絹雲が出ています。
そろそろ引き上げることにし、すぐ上の車用の木の橋を渡り対岸へ。
以前は対岸を下ったこともありましたが、向こうの道は徳沢などに荷物を運んだりする車も通る道で、あまり気持ちよかったという記憶がないので、今回はさらに少し上流にある吊り橋を渡ってまたもと来た道を戻ることに。
川下から吹き上げてくる風で歩く面が斜めに傾いた吊り橋を渡り帰りました。

おいしい空気と水、そして久しぶりに豊かな自然の中を長い距離を歩いたことで体中の細胞が生き返ったようで、体も心も軽くなり、ぜひまた来たいと思える小旅行でした。
この雨模様の日に入る最後の晴天だった先週の金曜日に、かみさんと長男の3人で日帰りで上高地に行きました。
それまで5月の連休にやっていた展示会を夏の7月半ばから8月半ばまでという長丁場に変えてからというもの、それが終わったら今度は秋のクラフトフェアの準備などで忙しくして、どこかへ行きたい行きたいと言いながらも結局どこへ行くということもなく何年も経ってしまいました。
今年こそはと意を決して行ったという訳なのです。
上高地は新婚旅行で帝国ホテルに泊まったり、子供が小さいときには上高地の河童橋の少し上にある小梨平でキャンプをしたりして,思い出のあるところでもありますが、山の中でありながら広々とした梓川の河原が広がり、その畔の遊歩道を周囲の高山を間近に見ながら気軽に散策できることがなんといっても魅力です。
その日は朝5時30分頃に家を出発。
上高地へは車では入れないので手前の沢渡でバスに乗り換えますが、そこまでは2時間ほど。
8時過ぎに大正池でバスを降りました。
朝まだ早いので大正池はまだ静寂そのもの。
朝ご飯はクルマの中で軽く食べただけで,おなかが減って来たのでまずは腹ごしらえと湖畔でパンを食べることにしました。
食べ終わった頃にどこからか2羽の小さめの鴨がすぐ傍の水面に降り立ち、その内の1羽が歩いてこちらに寄ってきました。
猿や鳥に餌をやらないでくださいという看板が大正池の畔に立ててあったけれど、もうここまで人に慣れている鳥がいることに驚きました。
近づいて来た鴨はまだ子供のようで、何ともかわいいのでした。

やっちゃいけないことは重々承知ではありますが、あまりのかわいさについパンを1ちぎり、いや2ちぎりやってしまいました。
以前キャンプに来たのはもう10年は前になってしまいましたが、その頃はこんな馴れ馴れしい鴨などいなかったのですが。
このままそこに居るともっとやってしまいそうで、早々に立ち去り、梓川の畔の木道などの遊歩道を河童橋へ向かって歩き出しました。
すれ違う人も多くはなく静かで気持ちの良い散策でした。
河童橋に近づくにつれ人は多くなり、河童橋まで来るとさすがに人は沢山いますが、多すぎて辟易とする程でもありません。
僕らはここからさらに梓川沿いに遡り、明神を経て徳沢の少し上の河原でお昼を食べて帰ってくる予定。
河童橋の傍にあるビジターセンターを見てから、小梨平のキャンプ場でお茶やお昼に食べるカップ麺用の水を汲み、また歩き出しました。
大正池でパンを食べてからそんなに時間は経っていないのに、なぜかまたお腹が減ってきたので、お茶をするのにいい場所を探しながらの散策です。
川下から吹き上げてくる小梨平までは梓川に沿った道を歩くのですが、それを過ぎると梓川を離れて木々の中を歩きます。
上高地では用材としての木々の伐採などはしていないので、巨木と言ってもいいような太くて大きな木が沢山立っています。そしてそうした木々には青々として、ふわふわな苔が沢山付いています。

宮崎駿監督の「もののけ姫」の舞台のモデルは白神山地と屋久島の原生林だそうですが、上高地の森も「もののけ」が住んでいても不思議ではない雰囲気があふれています。
さて、小梨平からはなかなか河原の傍には出なくて、なかなかお茶にも出来ず、久しぶりに長く歩いた脚は少々痛くなっても来ました。
河原は広くて人もほとんどいないのでお湯を沸かしてのんびりお茶やお昼にしたりできますが、森の中ではそんな場所もないので河原に出られるまでは我慢です。
広くはないけれどようやく出られた河原で、すぐにお湯を沸かしてお茶にしました。
もちろんたき火は出来ないので、お湯を沸かすのはキャンプ用のホワイトガソリンのストーブです。
スウェーデン製で13センチ角ほどの小さいプリムス99というストーブです。

もう30年くらい前から使っているストーブですが未だにどこも壊れることもなく活躍しています。
30年とはいっても、最近では全く使わない年もあったりで、使った時間はさほど多くはないかもしれませんが。
お湯が沸かせるだけでお茶や食事の時の気分が随分優雅になります。
休憩しておにぎりなど(お茶のつもりが結局おにぎりを2個も食べてしまいました)でエネルギーを補給すると、朝から続いていた軽い頭痛も治まり、脚も以前よくしていた徒歩旅行の感覚を思い出したようで、その後の歩行は随分軽くなりました。
明神には明神館という宿があり、その前の広場には沢山の人が思い思いに休んでいました。
明神館の建物の角に小さな緑色の実を付けた木があり、お店の人に聞くと、それが小梨という木とのことでした。
キャンプ場のある小梨平という名前からして、小梨が沢山あるのでしょうが、今までこうして実を付けて、これが小梨だなと思う木に気が付くことはありませんでした。
明神池には寄らずそのままさらに上流の徳沢へ。
この先も道は森の中や河原の傍を通ります。
途中に古池という名の池があります。底からはこんこんと水が湧きだし、澄み切った水をたたえていていました。

徳沢でさらに水を補給して、少し上の河原へ。
気持ちよく晴れ渡った河原でお昼を食べ、寝不足気味の長男はそれほど長くもない流木の上で丸まって昼寝。
我ら夫婦は裸足になり河原を散策、長年履物を履き続けてひ弱になった脚の裏にはちょっとばかりいたかったのですが、久しぶりに小石や砂の感触を楽しみました。

梓川の上流に目をやると遠くにそれだけ禿げ山のような蝶ヶ岳が望めます。
かみさんは学生時代にワンゲル部の合宿で徳沢ロッジに泊まり、蝶ヶ岳に登ったとのことで、懐かしそうにはなしていました。
翌日からは天気が悪いという予報で、天気の変わり目で風がだんだん強くなって来、空には絹雲が出ています。
そろそろ引き上げることにし、すぐ上の車用の木の橋を渡り対岸へ。
以前は対岸を下ったこともありましたが、向こうの道は徳沢などに荷物を運んだりする車も通る道で、あまり気持ちよかったという記憶がないので、今回はさらに少し上流にある吊り橋を渡ってまたもと来た道を戻ることに。
川下から吹き上げてくる風で歩く面が斜めに傾いた吊り橋を渡り帰りました。

おいしい空気と水、そして久しぶりに豊かな自然の中を長い距離を歩いたことで体中の細胞が生き返ったようで、体も心も軽くなり、ぜひまた来たいと思える小旅行でした。
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